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Sam Beam & Jesca Hoop

—March.2.2016 18:15:03

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Profile

■プレス・リリース訳
『Love Letter for Fire』はソングライターのサム・ビーム(アイアン&ワイン)とジェスカ・フープによるコラボレーション・アルバムのタイトルである。曲は男女デュオでは定番とも言える”いろいろな形の”恋愛をテーマの中心に置いていて、このアルバムはそういった楽曲を集めたものである。

デュエット・アルバムのアイデアを練っていながらも、ビームはその相手となるにふさわしい声をそれまで上手く見つけることが出来なかった。そんな時にステレオから聞こえてきたフープの音楽と出会ったのである。ある午後、iTunesにある彼女の作品群に聴き入り、アルバム『Kismet』が特に気にいって、その瞬間サムは一刻も早くジェスカに連絡を取ろうと、そして一緒に曲を書こうと誘うことにしたのだった。
それはまさにビームにとってベストタイミングだった。「実は他のソングライターとやろうとしてたところで、僕もそれまでは誰とも曲を共作なんてしたことなかったんだ。彼女の音楽は最高で、僕のものとも全く違うし、そのことがこのプロジェクトで僕が一番盛り上がったところだったんだ」
その頃フープは彼女の4枚目のアルバムを仕上げていたところで、彼女も共作の経験など全くなかった。しかしながら彼女が言うに「私はうちの掃除の時にサムの音楽をよくかけて知ってたからアドバンテージはあったわね。だから彼の感覚的な部分はよく知ってたし、このコラボもうまくいくだろうと感じてたわ」。彼女が覚えているのはこのアルバムを作ろうとする際の”サムの誘い文句”で、人を介してビームに知り合った時に「このアルバムのアイデアを彼が小さな声で語って『いつか僕等が曲を一緒に作れたら』そして『EPでも作らない?』なんていうから、私の方は『いっそアルバムを作りましょうよ』って言ったのよ」
『Love Letter For Fire』の背後に感じるものは往年のデュエット作品に対するサムの愛であり、それらは彼がラジオを聴きながら育ったことで芽生えたものである。「僕の好きな曲の幾つかはデュエット曲で、その物語には広がりがあるんだ。一人語りじゃないからね。会話なんだ、そして複雑なものさ。あのケニーとドリーの「Islands in the Stream」、もしくはジョージ&タミーみたいなサウンドのメロディを僕はたくさん作って、この数年ずっと温めてたんだ」このアルバムはオーガニックなナッシュビル・サウンドのようなものではなく、二人が作り出したのは全くのオリジナルな感じのもので、このアルバムを二人それぞれの作品が好きな従来のファンに聞かせても一つの文句も出ないはずだ。

この13曲全体を包み込むように『Love Letter for Fire』は喜びのエナジーに溢れていて、ビームとフープの対照的なソングライティングのスタイルは、わざとらしさや中途半端なところなど微塵も感じさせない。「Every Songbird Says」 や 「Chalk It Up To Chi」などそれぞれポップなものから「One Way to Pray」や 「Soft Place to Land」など内省的なフォーク作品、またその中間と言える「Welcome to Feeling」 や「Midas Tongue」までその方向性を変えながらも、このアルバムにおいて二人の声だけは一度も止むこともなく、むしろそれぞれのソングライティングがこのコラボレーションによって新たなステージに立ったと感じさせる。ビームが語る「(ジェスカは)たくさんのエネルギーをもたらしてくれて、僕が頭で考えるところにハートで答えてくれた。彼女はハート(感情)をもたらしてくれたんだろう。僕が堅実に行こうとしてたところに、彼女は抑揚を加えてくれる」

レコーディングは敏腕タッカー・マーチンによってポートランドやオレゴンにて行われ、スペシャルなミュージシャンが結集した。アイアン&ワインでも名前が見られるロブ・バーガー(Rob Burger)やセバスチャン・スタインバーグ(Soul Coughing, Fiona Apple)、テディ・ランキン・パーカー(Primus)、エイバインド・カング(Decemberists/Tzadik and Ipecac labels) にグレン・コッチェ (Wilco)など。この特別なミュージシャンが一堂に会したのは初めてだったが、すぐにお互い馴染むことができた。ビームにとってはちょっとした”ドリーム・チーム”であった。「それは楽しいバンドで、自分のアルバムよりかなりギターの量を少なくしたんだ。タッカーとバンドの連中は人の内面にあるものをうまく引き出すことができたんだ、それもその存在自体を知らないようなものをね」
このアルバムタイトルは収録曲の「We Two Are A Moon」から来ていて、恋愛関係にない二人によるラヴ・ソングアルバムということ、それにタイトルからくる皮肉さ加減、そのこと自体は制作者二人にとって全く無駄なものではない。曲や人生における愛という概念は、コンスタントに皆が持つ共通言語なのだから。フープが愛や今回の曲に関して簡潔に「それぞれの曲は、その温度や独自の道筋を思っている。アルバムタイトルは、ある種”一過性の愛の儚さ”みたいなもので、それが終わったということを表してるのね」ビームは一方、このタイトルに関して「(恋人からもらった)ラヴレターを火の中に入れようとしてる?もしくは(使わなかった)ラヴレターを捨てようとしてる?それはリスナーの感じるままに任せようよ」

リンク先
https://www.subpop.com/artists/sam_beam_and_jesca_hoop