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[ Sleater-Kinney ] まとめ。10年振りの新作発売を控えたバンドの軌跡。記事、映像、各作品紹介で振り返ってみる。

—December.15.2014 18:26:38

Sleater-Kinney Band Photo

いよいよ10年ぶりのニュー・アルバムを1月14日にリリースするスリーター・キニー。当時Time誌で「アメリカ最高のロック・バンド」と評され、イギリスのガーディアンに至っては「なぜこのバンドがアメリカ最高のロック・バンドなのかが分かった」と言わしめた彼女たちは、どれほど素晴らしい活動をしてきたのか。1994年から2006年までの活動で7枚のオリジナル・アルバムをリリースした彼女たち、2014年10月に全カタログをリマスターにて一挙リリースしたのに伴い掲載された記事、過去の映像などをまとめてみた。さあ、来たる10年ぶりニュー・アルバムへの期待を高めよう!

Sleater-Kinney Band Photo

PRESS
the sign magazine
カタログ再発の特集記事。「90年代半ば、最初のUSインディ全盛期の落とし子、スリーター・キニー復活か?今だからこそ聴きたい傑作アルバム3選」
その①:キュレーション by 天井潤之介
その②:キュレーション by 清水祐也
その③:キュレーション by 坂本麻里子

ele-king
カタログのアルバム・レビュー by 名物ライターのブレイディみかこ。

Pitchfork
アルバム・レビュー。 全作品が高得点。敬礼。

monchicon!
『The Hot Rock』のすすめ。

全7作品を振り返る
まずはカタログ発売記念Videoから。

1stアルバム 『スリーター・キニー』/ “Sleater-Kinney”(95年作品)
sleater kinney

品番:TRCI-48 / 解説:多屋澄礼(Twee Grrrls Club) / 英語歌詞付

セルフタイトルのデビュー作はまさに直線的で荒削りなサウンド。ロックンロールの古臭い性差別的な慣習に真っ向から対峙したコリン・タッカーの激しい叫び声と、最小限のバンド編成(ギター2本とドラム)のサウンドはまさにハードコア・パンク。
「まだこの段階で「アメリカで最高のバンド」というのを証明するのは難しい。これから続く彼女たちの軌跡を追うことでその言葉が確信に変わっていく。70年代にはパンクやニューウェーブ、ポストパンクの隆盛がSlitsやThe Raincoatsの誕生を祝福した。ライオットガールのムーブメントの裏にはグランジ、オルタナティブ・シーンの存在があることも見逃すことはできない。カート・コバーンの死、ロラバルーザの開催中止など、オルタナティブ・シーンの終焉と交錯するようにSleater-Kinneyは誕生した。シーンの転換期に彼女たちは投げ込まれた、女性ロックバンドとして、バンド以上にアイコンとして語られるようになっていった。現実の評価とメディアなどでの評価との差が彼女たちを苦しみ、傷つけられながらも、自分たちを曲げずにダイナミックにロックを鳴らしていく。その最初の一歩として位置づけ
られているこのアルバムを聴かずしてやはり彼女たちの魅力を語ることは不可能なのである。」-多屋澄礼(Twee Grrrls Club)  ライナーノーツより 


2ndアルバム 『コール・ザ・ドクター』/ “Call the Doctor”(96年作品)
call the doctor

品番:TRCI-49 / 解説:佐藤一道(Monchicon!) / 英語歌詞付

性差別へのプロテストソング”I Wanna Be Your Joey Ramon”など収録。ヴィレッジ・ヴォイスの年間ベスト・アルバムにて3位。Rolling Stoneの90年代ベスト・アルバムにて49位。
「本作はバンドの音楽活動の本格的な始まりを象徴する作品だ。まず、レコーディング前にコリンとキャリーはそれぞれのメイン・バンドを脱退。つまりこの作品ではじめてスリーター・キニーは「サイド・プロジェクト」から本格的な「メイン・バンド」へと発展したといえるだろう。また、後のキャリアでお馴染みの存在となるプロデューサーのジョン・グッドマンソンとの初作品になったことも重要で、彼女たちの前身バンドやビキニ・キルなどで録音経験のある彼との共同作業によって、バンドの音楽性の基礎が
ここで形作られていくこととなった。」-佐藤一道(ライナーノーツより)


3rdアルバム 『ディグ・ミー・アウト』 / “Dig Me Out”(97年作品)
dig me out

品番:TRCP-175 / 解説: 多屋澄礼(Twee Grrrls Club) / 歌詞対訳付

Rolling Stoneにてオール・タイム・ベスト・アルバム500に選ばれたロック界に燦然と輝くマスター・ピース。本作よりジャネット・ワイス(Drs.)加入。アートワークはご存じキンクスの『キンク・コントラヴァーシー』のオマージュ。
・Rolling Stone: オール・タイム・ベスト・アルバム500 – 272位
オール・タイム・ベスト・ギター・ソング (‘Dig Me Out’) – 44位
・ヴィレッジ・ヴォイス:年間ベスト・アルバム-4位
・SPIN: ベスト・バンク・アルバム 50 – 19位 / ベスト・アルバム100(1985-2005) – 24位


4thアルバム 『ザ・ホット・ロック』/ “The Hot Rock”(99年作品)
hot rock

品番:TRCP-176/ 解説: 佐藤一道(Monchicon!) / 歌詞対訳付

Rolling Stoneにてオール・タイム・ベスト女性ロック・アルバム 50の17位に, SPINにて99年ベスト・ロック・アルバム 20で18位に選ばれた作品。アルバム・リリース後、初の来日公演を実施。
「闘争的な「ライオット」から、等身大の「ガール」へ。「これまでよりももっと繊細で隙間のある曲を書きたかった」と語り、作曲に1年かけて制作された本作は、その硬質で直線的な世界観に(ヨ・ラ・テンゴやゴー・ビトウィーンズに由来する)ある種の柔らかさと広がりをもたらした。そして、何よりも素晴らしいのは前作までで確立された「スリーター・キニー像」を大胆に振り払いつつ、その上で“ひとつの優れた音楽作品”としてきちんと成立させている点にある。過去に甘えないチャレンジ精神と表現の質の高さ、その両方を同時に保つことで、多くのバンドが陥りやすい「メジャーからの誘惑」や「マンネリズム」という名の罠を(まさに怪盗の如く)巧みにくぐりぬけてみせたこの『The Hot Rock』は、90年代のオルタナティヴ・ロックの理想的な発展形のひとつであり、また同時にあらゆる「創造的なバンド」にとっての「生き残り」のヒントのようなものが隠されているとすら思う。いや、至極単純に言ってしまえば、ここには最高にクールな「ホット・ロック」が鳴っているのだ。」- 佐藤一道 ライナーノーツより


5thアルバム『オール・ハンズ・オン・ザ・バッド・ワン』 / “All Hands on the Bad One”(2000年作品) all hands on the bad one
品番:TRCP-177/ 解説: 鈴木喜之 / 歌詞対訳付

メディア、ファンから非常に注目を集める存在となった彼女たちに、Time誌は「アメリカのベスト・ロック・バンド」と評した。
ヴィレッジ・ヴォイスにて年間ベスト・アルバムの10位に選ばれた。
「”内省的で複雑”だった前作の反動から、”とにかくストレートでわかりやすく”という意識のもと制作された第5作。再びジョン・グッドマンソンをプロデューサーに迎え、ライヴ感を重視したレコーディング・プロダクションによって、単なる原点回帰という以上に、あらためてバンドの成長を強く印象づけるアルバムとして仕上がっている。」鈴木喜之


6thアルバム 『ワン・ビート』/ “One Beat”(2002年作品)
one beat

品番:TRCI-50 / 解説:鈴木喜之 / 英語歌詞付

ピッチフォークで9.1と高評価を獲得し、SPINで年間ベスト・アルバムで12位となった6枚目のアルバム。
「1年間の休養をとった後、キャリーがポートランドに引っ越して全員が同じ町に住むことになり、すぐ集まれる環境が整う中、じっくり時間をかけて納得いくまで楽曲を練り上げたうえで完成させた第6作。前年9月に起きた同時多発テロ事件の空気に影響を受けながらも、それまで彼女たちの積み重ねて来た自然な進化が大きな達成を見せた傑作だ。」鈴木喜之


7thアルバム”The Woods” (2005年作品)
the-woods
*今回のリイシュー・シリーズではLP(輸入盤)のみの発売。日本発売未定。

BIOGRAPHY
コリン・タッカー(Corin Tucker)-Vocals, Guitar
キャリー・ブラウンスタイン(Carrie Brownstein)-Guitar, Vocals
ジャネット・ワイス(Janet Weiss)-Drums, Backing Vocals

アメリカ合衆国ワシントン州オリンピア出身、ベースレス3人組ロックバンド。バンド名の由来はオリンピア近郊のフリー・ウェイの出口の名称から命名された。91年、コリン・タッカー19歳の時、ビキニ・キルのオリンピアでのライヴを見て衝撃を受け音楽活動を始める。バンドはコリン・タッカー、キャリー・ブラウンスタインにより94年に活動をスタートし、ジャネット・ワイス(Drs.)が3rdアルバム『Dig Me Out』より参加している。95年セルフタイトルアルバム『Sleater-Kinney』にてデビュー。3rdアルバム『Dig Me Out』(97年)はRolling Stoneのオール・タイム・ベスト・アルバム500に選ばれるなど、インディ・ファンやメディアから絶大な支持を受け、ガールズ・バンドの象徴としてだけでなく、ポスト・ニルヴァーナ期のオルタナティヴ・シーンにおいて強力なリーダーでもあった。
2006年8月に行われたロラパルーザでのライヴを最後に活動を休止。2014年、サブ・ポップより全カタログをリマスターにてリリース。2015年1月、10年振り8作目のニュー・アルバム『ノー・シティーズ・トゥ・ラヴ』をリリース。

sleater-kinney.com
subpop.com
shorefire.com/client/sleater-kinney


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