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No Cities To Love

—November.20.2014 16:00:12


No City to Love

Sleater-Kinney


No Cities To Love
『ノー・シティズ・トゥ・ラヴ』
Sub Pop
2015. 1.14 OUT
CD TRCP-179
2,200円(税抜)
CD日本先行発売 (海外:1月20日)
日本盤CDボーナストラック1曲収録
解説/歌詞対訳付




ロック史に燦然と輝くカタログをリマスターにて発売したばかりの彼女達より、サプライズ・ニュース!
10年の沈黙を経て、バンド史上最高のニュー・アルバムをSUB POPよりリリース!!!

[Tracklist]
1. Price Tag
2. Fangless
3. Surface Envy
4. No Cities to Love
5. A New Wave
6. No Anthems
7. Gimme Love
8. Bury Our Friends
9. Hey Darling
10. Fade
11. The Fog and Filthy Air (ボーナス・トラック)

海外プレス・リリース訳
SLEATER-KINNEY–NO CITIES TO LOVE (SUB POP, JANUARY 20)

「私たちは、夢中になって音を鳴らしたわ」とギター/ヴォーカル担当のキャリー・ブラウンシュタインがスリーター・キニーとして8枚目のスタジオ・アルバム『No Cities To Love』について語る。「このバンドの重要性、それに私達にとってこのバンドが何を意味するのか、その全てをもう一度リアルなものにしたかったの」。

キャリー・ブラウンシュタイン(G, Vo)、コリン・タッカー(Vo, G)、ジャネット・ワイス(Drs.)、彼女たちは当時90年代ノースウェストのライオット・ガール・ムーブメントを席巻し、パンクな政治に対する洞察力と圧倒的な感情溢れるパフォーマンスという新たな価値観をもたらしていたのだが、新作はそのトリオによる実に10年ぶりのアルバムである。ワシントン州オリンピアにて1994年に結成され、タイム誌のグレイル・マーカスによって「アメリカ最高のロック・バンド」という称号も贈られながら、2006年の活動停止まで7枚の灼熱のようなアルバムを発表した。

しかしながらこの新作は過去を懐かしむようなものではなく、新しいものが再び生み出されたのだ-- 新たなサウンドが誕生しその物語を始めるため、比類なき化学反応からその火が灯ったのである。「私はこの長い間、いつもコリンとキャリーが音楽的なソウルメイトだと考えていたの」とジャネットが語る。彼女のドラムで、コリンとキャリーのボーカルとギター演奏がさらに熱を帯びるのである。「活動休止期間をとったことで、何か彼女たち二人の距離も近くなったし、今回また一緒になって、本当の話ができるようになったの」。結果的に愛とパワー、それに何ら制限のない救済を目指したアルバムとなった。「私たち三人、みんな同じものが欲しかったの」とジャネットが語る。「私たちが欲しかったのは、圧倒されるほど強烈な楽曲」。

1997年発売のアルバム『Dig Me Out』等バンドの初期作品を担当した長年のコラボレーター、ジョン・グッドマンソンを今回のプロデューサーに迎え、『No Cities To Love』は実際、一発目のビートから凄まじいものとなった。リード・トラックの「Price Tag」は欲、それに資本主義の代償となった人々のことを歌った強烈なアンセムで、このアルバムのメロディを伴った疾走感だけでなくテーマである権力や無力さ、そのどちらも両立させている、言うならば、コリンが語るように、「支配的文化や現状にもがき戦っている人たちに向けた曲」である。

「Bury Our Friends」はコリンとキャリーのツインボーカルで、日常のささいな恐怖を打ち砕こうと強固な強さを放つ。しかも象徴的なのはこのバンド内のやりとりで、曲が一番強力なものに仕上がるまでは何度でもやり直しを繰り返すこと。「「Bury Our Friends」は本当ギリギリで出来上がった曲なの」とタッカーが語る。「キャリーがチャイムっぽい、かっこいいギターリフを持ってたんだけど、私たちはそのアイデアを曲の中にいかに入れ込むかで堂々巡りに陥ってた。たぶんキャリーが最後にコーラスのアイデアをパッと思いついて、「私と歌って!」って大声をあげたの」。「A New Wave」も似たように、制作の過程で5つ6つ程のコーラス案が出される等、完成するまで幾度も試行錯誤が繰り返された。印象的なギターリフから始まるこの曲だが、それも採用する採用しないのバトルがあった。−−「毎日が小さなパーティのようなものよ」とキャリーが大声を上げる。「気に入るまで何回も(パーティに来ていく)服を着替えてく、そんな感じ」。
 
このアルバムの意味深なタイトル・トラックは、アトミック・ツーリズムのトレンドその仕組みから思いついたことで、権力に心を奪われた者へ向けた比喩として付けられたものである。「そのパワーの形や存在は有害なだけじゃなくて、もう全てが時代遅れで中身は何にも無くなってるの」とキャリーが語る。「その曲におけるキャラクターが、全てを”無”にするものが迫ってるとわかっていながら、それでも強さを見せるいろんな組織や人々を探して、儀礼的なものを作り出したのね」。

スリーター・キニーが休止していた時期は、メンバーの家族や、他の充実したプロジェクトに時間が費やされ、同様にあのバンドの類稀な化学反応が何たるかが理解されるところとなった。「クリエイティヴィティというのは、どこに自分の血(命)を向かわせるかってことで、というのは何か意義のある力強いことをするためには、そこに魂が込められないと出来ないじゃない?」とキャリーが語る。「スリーター・キニーは生半可な気持ちじゃできるわけないのよ。このバンドこそ、ある種死に物狂いでものすごい覚悟じゃないと出来ないの。このバンドという存在自体がすぐに抗うだろうから、私たちがもう前進していくしかないの」。

「このアルバムの核心部分は、お互いの間や音楽に対しての私たちの関係性であって、地下室で汗だくになって自分らのバンドをまた作り上げようと、どれほど私たち皆が今でも十分その気持ちを強く思っているか、っていうことなの」とタッカーが付け加える。『No Cities To Love』で、私たちはその核心に向かうことになったのである。

–Evie Nagy

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