CAN : 石野卓球、小山田圭吾、坂本慎太郎からコメントが到着!全カタログ紹介のデジタル・フライヤーも公開!
—June.21.2020 23:24:24
Amazon Tower Records HMV Disk Union
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CAN : 石野卓球、小山田圭吾、坂本慎太郎からコメントが到着!
再発シリーズ第1弾は代表作など全5作品が7/17に発売!
高音質CD、オリジナル・アートを再現した紙ジャケ仕様。
全カタログ紹介のデジタル・フライヤーも公開!
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“CAN以前とCAN以後”でのロック音楽の持つ可能性が大きく変化そして進化した。
CANの前にCANは無しCANの後にもCANは無し! — 石野卓球
あらゆる音楽の要素を内包しながら
そのどれとも微妙な距離を保っている感じがして、いつ聴いても新鮮に聞こえます。 — 小山田圭吾
初期CANを聴いた時、スライの暴動とVUの2ndが融合したような音楽だと思った。クールで熱い、
知的で野蛮、未来的で原始的、シンプルで複雑、
要するにかっこいい音楽の要素が全てここにある。 — 坂本慎太郎
いまだCANにしかない魅力があり、それらは永遠に繰り返し聴かれるためにあるのだ
— 野田努(ele-king)
CANの全18作品の再発にあたり、石野卓球、小山田圭吾、坂本慎太郎からコメントが寄せられた。再発シリーズ第一弾は、代表作『エーゲ・バミヤージ』など5作品が7月17日に発売される。全作品は、UHQCD(高音質CD)として、またオリジナル・アートワークを忠実に再現した紙ジャケ仕様で発売され、『エーゲ・バミヤージ』のTシャツ付きの限定セットと、オリジナル・メンバーのイルミン・シュミットの最新ソロ・アルバム『ノクターン』も同時に発売される。再発シリーズ第二弾は、『フューチャー・デイズ』など全5作品が9月25日に発売される。 またCANのデジタル・フライヤーが公開された。 上記コメントや、野田努、松山晋也、松村正人による全作品のガイドなどをギュッと詰め込んだ内容となっている。
野田努 (ele-king)
CAN=缶であり、トルコ語のCAN=魂/生命であり、CAN=「できる」であり、C=コミュニズム・A=アナーキー・N=ニヒリズムなどなど諸説あるのだが、やはりCAN=缶だろう。じっさいロックからジャズ、現代音楽から民俗音楽まであらゆるものが詰め込まれたこの缶=バンドは、1968年という革命の年、西ドイツのケルンにて始動した。クラシックを学んだイルミン・シュミットとホルガー・シューカイ、ジャズ・ドラマーとして活動していたヤキ・リーヴェツァイトという、すでにそれぞれの道でそれなりのキャリアを歩んでいた3人が10歳ほど年下のロック青年、ミヒャエル・カローリと組んだロック・バンドだった。
とはいえCANは、とてもじゃないが、ありがちなロック・バンドではなかった。ドラマティックな展開よりも反復を好み、ありがちなメロディよりも斬新な音響を優先させた。メッセージは歌わない。音そのものがメッセージでありコンセプトだった。2トラックのレコーダーで可能性の宇宙を旅しながら、演奏のスキルを見せびらかさず、スタジオワークを追求した。神聖さを放棄し、遊び心を尊重した。実験的かつチャーミングで、知性とユーモアを携えていた。どこまで意識したのかどうかは定かではないが、ややずっこけたアートワークを用いている。
CANほど先走りしたバンドはいない。その証拠に、同時代よりもむしろ後の世代への影響のほうが大きい。パンクからポストパンク、ヒップホップ、テクノ、そしてポストロック、たとえばジョン・ライドンからトーキング・ヘッズ、ソニック・ユースからスティーヴ・アルビニ、ポーティスヘッドからレディオヘッドまでと、多くの作品のインスピレーションとなっている。というのも、いまだCANにしかない魅力があり、それらは永遠に繰り返し聴かれるためにあるからだ。
再発シリーズ第一弾一覧 (7/17発売, 6作品)
各作品詳細はこちら
全作品共通情報:
・発売日:2020年7月17日(金)
・定価:2,400円(税抜)*Tシャツ付限定盤除く。
・紙ジャケット仕様(オリジナル・アートワークを再現)
・高音質CD: UHQCD仕様・海外ライナーノーツ訳/ 日本盤解説付
発売タイトル:・『モンスター・ムーヴィー』(1969年)・『エーゲ・バミヤージ』(1974年) *Tシャツ付き限定セットも発売・『ランデッド 』(1975年)・『ソウ・ディライト 』(1977年)・『ディレイ 1968』(1981年)・イルミン・シュミット『ノクターン』(2020年)
*敬称略 五十音順
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