ライバッハ、歴史的な米朝首脳会談の開催を記念し、朝鮮民謡「アリラン」のカヴァー曲を発表。 ドキュメンタリー映画『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』は、7/14より公開。
—June.12.2018 18:00:24
ライバッハは、シンガポールで行われた米朝首脳会談を記念して、朝鮮民謡「アリラン」のカヴァー曲を発表した。
ライバッハと北朝鮮の関係は、2015年8月15日の北朝鮮「祖国解放記念日」に、北朝鮮政府がライバッハを招待したことから始まる。1980年にスロベニア(旧ユーゴスラビア)で結成して以来35年、革新的な表現活動を行ってきたインダストリアル・ロック・バンドが北朝鮮の大切な記念行事に招待されたことは、それも初めて招待した外国のミュージシャンが彼らだということは、世界中に衝撃をあたえた。
ライバッハによる「アリラン」のカヴァー曲は、朝鮮民謡「アリラン」と、北朝鮮で広く親しまれている「行こう白頭山へ」を融合させたもので、平壌クム・ソン音楽学校のコーラス隊が参加している。後に、彼らは南北統一を祈願して、韓国の全州でもコンサートを行い、北朝鮮と韓国の両国で演奏した最初のバンドとなった。
またライバッハが北朝鮮で奇跡のコンサートを行うまでの悪戦苦闘の1週間を追ったドキュメンタリー映画『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』が、7月14日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開する運びとなっている。彼らが所属するMUTEレーベルの創始者ダニエル・ミラーも北朝鮮ツアーに同行し映画に出演している。
「ユーモラスで異形、示唆に富みながら時折現実を超えた社会主義の世界へどっぷりと入り込んでいく」— MOJO
映画公式HP http://kitachousen-rock.espace-sarou.com/
今から35年以上前、当時ユーゴスラビアの工業の町トルボヴリェで結成して以来、ライバッハは今でも中央や東ヨーロッパ旧社会主義国出身としては、世界的に最も評価の高いバンドである。ユーゴスラビア建国の父チトーが亡くなったその年に結成され、ユーゴスラビアが自己崩壊へと舵を切るのと時を同じくしてその名を知られるようになる。ライバッハは聴くものを考えさせ、ダンスさせ、行動を呼びかける。
◼︎最新アルバム『Also Sprach Zarathustra』(2017年)
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