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リー・ラナルド(ソニック・ユースのギタリスト)ソロ作発売! ネルス・クライン(ウィルコ)、シャロン・ヴァン・エッテン、 スティーヴ・シェリー(Drs)等、豪華アーティスト参加!

—October.25.2017 00:00:19

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ソニック・ユースのギタリスト、リー・ラナルドのソロ・アルバム『エレクトリック・トリム』がMUTEより9月15日に発売された。
新作の制作は、バルセロナのプロデューサー、ラウル・レフリー・フェルナンデスと共に、NYとバルセロナで2015年4月から2016年4月にかけて行われた。ゲストとしてネルス・クライン(ウィルコ)、シャロン・ヴァン・エッテン、ソニック・ユースのスティーヴ・シェリー(Drs)、彼と共に活動するバンドThe Dust等、豪華アーティストが参加している。アルバム中6曲の歌詞は、アメリカの作家ジョナサン・レセムとのコラボレーションによって創作され、アートワークは、ソニック・ユースの『ソニック・ナース』(2005年)のアートワークも手がけたリチャード・プリンスが手がけた。

「僕自身今回のアルバムに大満足で、新たな進歩も果たせたし、僕にとってこれからの指針も見えたんだ。だからもうライヴもやり始めたくて仕方ないんだよね。そして、今回のリリースをMuteと一緒にやれるのもすごく嬉しく思ってる。ソニック・ユースの初期作品もBlast First/MUTEでリリースしてたからホームに帰ってきたみたいなもんだよね。僕にとってMUTEは真のアーティスト・レーベルで、音楽に真っ先に集中させてくれるんだ。だからみんなにこの音楽を聞かせたくて仕方ないよ」— リー・ラナルド

最新ミュージック・ビデオ「Uncle Skeleton」




ミュージック・ビデオ「Uncle Skeleton」について by リー・ラナルド
 この「Uncle Skeleton」は60年代バンドのサイケなカウボーイバラッド風な感じがする。特にジョン・フィリップスの「Me and My Uncle」、グレイトフル・デッドや他のアーティストがカバーしたあの曲とかね。ジョニ・ミッチェル(その頃はまだジョニ・アンダーソン)の初期の映像、カナダのテレビ番組でその曲を演奏してたのを見て衝撃を受けて、そういった曲作りに取り掛かろうと思ったんだ。歌詞の方は今回のアルバムを通してコラボレートしているジョナサン・レセムに大部分を書いてもらった。最初歌詞を見たときは、全く意味がわからなかったんだけど、曲に合わせてみたらまさにぴったりとハマっんだ!後で知ったんだけど、彼は独特の歌詞の作り方をしていて、なんと彼の最近の著書「A Gambler’s Anatomy」の中の言葉から直接取り出して作ってたそうなんだよ。

◼︎第1弾ミュージック・ビデオ「Circular (Right as Rain)」
シャロン・ヴァン・エッテンがコーラス参加。




◼︎第2弾ミューッジック・ビデオ「New Thing」




ビデオの監督は、ナオミ・ヤン(元ギャラクシー500 / リチャード・ヤングスやジュリア・ホルター等のミュージック・ビデオも手がけている)。このビデオは、リー・ラナルドがニューヨーク中を、今現在誰もがスマホやその小さな画面に目を奪われている様に、彼が小さな画面に目を釘付けにしている姿を写し出している。

リー・ラナルドはこの曲と映像について次の様に語った。「僕が「New Things」で描いたのは、”インターネットについて僕が感じること”、それを歌にしたんだ 。数多く存在する”友達”、”いいね”集めに没頭する・・・そんな事について。ナオミと僕が今回のミュージックビデオについてアイデアを語り始めた時、僕らはその主題(”友達”や”いいね”集め)を当然出せばいいとわかっていたんだけど、それを”いかにも”な感じにはしたくなかったんだ。僕は彼女に、今回はただ単にギターを持って歌うよりもなんらかのキャラクターに僕自身がなりたいって言ったんだ。それで彼女が見つけたのが”バスター”って名付けた、型番がJVC 3100R、eBayで出てたテレビとラジオ一体のピラミッド型ユニット。まさかこんなクールな、時代遅れのテクノロジーで今となっては無用の長物みたいなものがまだ売ってたなんて信じられないだろうけど」。

ナオミ・ヤンが続けて説明する「 私たちはニューヨークの街に繰り出して、今時のスマホみたいに画面とにらめっこしてるおなじみの風景を取るだけでよかったのよ。実際、リーは大きなヴィンテージものの”スクリーン”を持ち歩いたりしてたんだけど、それもそんなに的外れというわけでもなかったわ。 数人を除いて、大半の人たちは彼に全く気づきもしなかったの。「New Thing」っていう言葉は、私にまた違った意味合いもあって・・・。そもそもリーと私が最初に出会ったのは結構昔で確か1989年、私はギャラクシー500、彼はソニック・ユースにいた頃 。だから今回私は、過去を肯定しながら進める彼の新しいプロジェクト、そこから湧き出すエネルギーと素の表情をきちんと捉えたかったの。映像の中ではスタジオの背景でリーの絵が幾つかちらっと写っていて、それはソニック・ユース時代のものなんだけど、そうこうする間に「New Thing」の魅力的なサウンドに、聴く人は深くのめり込んじゃうのね」。

◼︎第3弾ミュージック・ビデオ「Thrown Over The Wall」




” 雑誌の中に 真実を隠すんだ
悲しみを 恥ずかしさで誤魔化すんだ
ハンマーを振りかざして 信じ込ませるんだ
フレームの裏に 手がかりを埋めるんだ ” — 「Thrown Over The Wall」より

リー・ラナルドはこの曲に関して次のように語っている。
「これはレジスタント・ソングなんだ。僕らは遠くにあるものを見るときには望遠鏡を使い、微小なものを見るときには顕微鏡を使う。その尺度たるや、限り無く大きいものから限り無く小さいものまで、とても全て測ることなんてできない。僕ら人類の存在は宇宙的な時間の尺度で考えればほんの些細な”点”でしかない。人間が種として最後の生物になるのかって?そうならないように、それこそ様々で膨大な物事の尺度に対して、排他的ならず、目を向け、常に寛容でいられる強さを持つようにしたいんだ」

◼︎第4弾ミュージック・ビデオ「「Moroccan Mountains」




◼︎レコーディング・ドキュメンタリー・フィルム, HELLO HELLO HELLO : LEE RANALDO : ELECTRIC TRIM, が制作され、モントクレア映画祭で先日プレミア上映された。(監督はFred Riedel)
◼︎ドキュメンタリー・フィルムのトレイラー




◼︎インタビュー
Real Sound 新アプローチで挑んだソロ作を語る「一番興味があるのが歌うこと」。記事はこちら。

◼︎参加アーティスト
Lee Ranaldo – acoustic & electric guitars, vox, keyboards, electronics, drums,
Raul Refree Fernandez – acoustic & electric guitars, vox, keyboards, bass, drums
Sharon Van Etten – vox
Alan Licht – guitars
Nels Cline – guitars
Steve Shelley – drums
Kid Millions – drums
Tim Luntzel – bajo
Xavi de la Salud – horns
Cody Ranaldo – electronics
Mar Girona – backing vox

◼︎商品概要
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・アーティスト:リー・ラナルド (Lee Ranaldo)
・タイトル: エレクトリック・トリム (Electric Trim)
・発売日:2017年9月15日(金)
・価格: 2,200円(税抜)
・品番: TRCP-216
・ボーナス・トラック収録
・解説 / 歌詞対訳付

[Tracklist] 1. Moroccan Mountains
2. Uncle Skeleton
3. Let’s Start Again
4. Last Looks
5. Circular (Right as Rain)
6. Electric Trim
7. Purloined
8. Thrown Over the Wall
9. New Thing
10. Sans Rat (Electrc Trim Demo) *日本盤ボーナス・トラック

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