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ネナ・チェリー、新作はフォー・テットをプロデューサーに迎え、マッシヴ・アタックの3D参加作!

—February.5.2019 23:00:46


Amazon Apple Music/iTunes Spotify Tower Records HMV

KONG 1. Neneh_Cherry_credit_ Wolfgang_Tillmans_Low

「今回は今まで私が長年やってきたなかでベストの部類に入るんじゃないかしら」- ネナ・チェリー

「若干16歳の時にスウェーデンからロンドンへと渡り、ロンドンのパンクやスクワット・ムーヴメントに身を委ねながら、80年代、90年代のブリティッシュ・プロテスト・ソングそしてポップ・ソング界において重要な役割を 演じてきたネナ・チェリー。彼女のその反抗心は未だとどまることを知らない」 DAZED

「30年にも渡ってこのようなミニマルでポジティヴなプロテスト・ソングを生み出し続けられるアーティストなどそうそういない。チェリーはこのような仕事を容易くやってのけるのである」 Pitchfork, – Best New Music

「’Synchronised Devotion’はまさしく剥き出しの感情を表している。力強く美しいネナが戻ってきた」 Mixmag ‘Album of The Month’ 8/10

「今回のチェリーによる怒れるサウンドからわかるように、彼女が再びクリエイティヴ・シーンで大きな輝きを見せた」 Q Mag ****

「チェリーの描いた作品は、至福そして共感力に満ち溢れている」 Uncut 8/10

ネナ・チェリーは、4年振り5枚目となるニュー・アルバム『ブロークン・ポリティクス』を10月19日に発売する。キーラン・ヘブデン(フォー・テット)をプロデューサーに迎えて制作されたニュー・アルバムからの先行シングル「Kong」は、3D(マッシヴ・アタック)とのコラボ作であり、ピッチフォークでベスト・ニュー・トラックを獲得している。




「前回のアルバムは怒りや力強さに溢れていて、一方今回のアルバムはより静かで練り込んで作った作品だと思うわ」 本作は、ネナ・チェリーの長年のパートナーであるキャメロン・マクヴィと共作した曲を、プロデューサーのキーラン・ヘブデン(フォー・テット)が仕上げていった。また、今回使用したスタジオは、彼女の父親であり歴史的ジャズ・ミュージシャンのドン・チェリー等が立ち上げたスタジオ。「このスタジオにいるとなぜかすごく落ち着くの」

「私が好きなのは個人的な視点から曲を書くことなんだけど、私たちが生きているこの時代には自分の本当の声を探している人々が周りにいっぱい溢れている。そして人々は聞き間違いや誤解そして幻滅に悩まされながら周りから取り残されている。それに対して私は何ができる?多分“政治”っていうのは寝室もしくは自分の家の中から始まっているもので、“行動”や“責任”というものの一つの形だと思うの。このアルバムはそのようなことに関するもの全て:心が張り裂けそうだったりがっかりしたり悲しいと感じることはあっても、耐えることを知っている。これは自由な思想や精神を無くさないための戦いね」

先行シングルとなった「Kong」。この作品はマッシヴ・アタックの3Dとのコラボレーションで、フランスはカレーにおける難民キャンプの緊迫した状況から発生する“無知”が元になって作られた楽曲である。「カレーの街には親がまだ街に到着していなかったり、そもそも親のいない子供達があふれている。彼らはイギリスに移住しようとして、そのサポートを必要としてるんだけど、全くそれが起こる気配さえもない。思うに難民たちは他の土地に行くにしても自分の愛着のある身の回りのものとは別れたくないでしょう。私はその風景を描こうと思って、自分もそのストーリの中に身をおいてみたの。そしてこの歌は、今いる場所を離れたくないと思っている誰か、そこに私を投影して書いたものなの」




ネナ・チェリーの継父でジャズ界のレジェンド、ドン・チェリーがトランペットで参加したオーネット・コールマンの「グローイング・アップ」(1969年)をサンプリングした「Natural Skin Deep」は、この曲のミュージック・ビデオを監督したのは、ブラッド・オレンジ「Charcoal Baby」、 Klein,「Marks Of Worship」などのミュージック・ビデオや、KENZOの映像作品を手がける気鋭の映像作家、アキノラ・デイヴィス(Akinola Davies)。

ビデオ監督のアキノラはこのミュージック・ビデオについて次のように語った。「僕がこれから話すことで言えるのは一言、この映像はレバノンのベイルートで大勢の素晴らしい出演者とともに撮影された、ということ。僕の仕事の大半はコミュニティを中心に据えてて、それがグローバルなものであれローカルなものであったとしてもそう。僕ら自身がアートの中に身を置いて、よく考えることが重要なんだ。同時に物が溢れまくったこの世の中で暮らしながら、実は今僕らの周りで何が本当に起こっているのか無関心になってないか?ということも問いかけている。ネナは世界的なアイコンで、今回の『ブロークン・ポリティクス』というタイトルも様々なテーマに沿っていて、より意図を感じさせるものになっている。この映像の中には今現在語られるべきことがたくさん詰まっていて、例えば僕がネナのライヴを観にロンドンのヴィレッジ・アンダーグラウンドに行った時、そこでは観客は皆ポケットから自分の携帯を取り出して一様にライヴの動画を撮ってるんだ。それでしょうがないから近くにいた男性に、ちょっとどいてくれないか?って言ったんだ。だって、彼は僕の目の前に自分の携帯をかざしてたからね。今この社会で繰り広げられてる、それも全方位自分の眼の前で行われてる、全くもって皮肉めいた風景だった。携帯の画面を通してコミュニケーションを図れるようになったけど、その代わり僕らは全ての時間をスクリーンを見ながら費やすことになってるんだよね」

◼︎商品概要
final album art_Low
アーティスト:ネナ・チェリー (Neneh Cherry)
タイトル: ブロークン・ポリティクス (Broken Politics)
発売日:2018年10月19日(金)
品番:TRCP-235/ JAN: 4571260588219
定価:2,200円(税抜)
ボーナストラック収録/ 解説:新谷洋子/ 歌詞対訳付
プロデューサー:キーラン・ヘブデン(フォー・テット)

[Tracklist] 1. Fallen Leaves
2. Kong(リード・トラック)
3. Poem Daddy
4. Synchronised Devotion
5. Deep Vein Thrombosis
6. Faster Than The Truth
7. Natural Skin Deep
8. Shot Gun Shack
9. Black Monday
10. Cheap Breakfast Special
11. Slow Release
12. Soldier
13. Kong (Parris Remix) *ボーナス・トラック(CD)

Amazon Apple Music/iTunes Spotify Tower Records HMV

◼︎プロフィール
ネナ・チェリーは、80年代ポスト・パンクの伝説のバンド、リップ・リグ・アンド・パニックでの活動、ソロ転向後は「バッファロー・スタンス」など、そしてユッスー・ンドゥールとコラボした「セヴン・セカンズ」といった数々のシングルが世界的な大ヒットを記録。またマッシヴ・アタックの『ブルー・ラインズ』、ゴリラズやピーター・ガブリエル、トリッキーなどの作品への参加と、ポップ・スターであり、ジャンルを超えた音楽のパイオニアであるというシンボリックな女性アーティスト。

スウェーデン出身。伝説のトランペット奏者ドン・チェリーは継父、イーグル・アイ・チェリーは義弟。80年代ポスト・パンク・シーン伝説のバンド、リップ・リグ・パニック、ニューエイジ・ステッパーズ、フロート・アップ・CPのボーカリストとして本格的な音楽活動を開始。
ソロ転向後、1988年にソロ・デビュー・アルバム『ロウ・ライク・スシ』をリリースし、シングル「バッファロー・スタンス」が全米3位を記録するなど大ヒットを記録。1992年2ndアルバム『ホームブルー』をリリース。1994年、ユッスー・ンドゥールとの共演シングル「セヴン・セカンズ」が世界的大ヒットを記録。1996年3rdアルバム『マン』をリリースし、シングル「ウーマン」が大ヒット。2012年にフリージャズ・トリオのザ・シングとの共作アルバム『チェリー・シング』をリリース。4thアルバム『ブランク・プロジェクト』(2014年)をリリース。2018年10月、前作に引き続きプロデューサーにフォー・テットを迎えた4年ぶりのアルバム『ブロークン・ポリティクス』をリリース。

◼︎ディスコグラフィー(ソロ・アルバム)
1stアルバム『ロウ・ライク・スシ』(1989年)
2ndアルバム『ホームブルー』(1992年)
3rdアルバム『マン』(1996年)
4thアルバム『ブランク・プロジェクト』(2014年)
5thアルバム『ブロークン・ポリティクス』(2018年)

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