Phew、伝説のソロ作『Our Likeness』(1992年)より 第2弾シングル「The Last Song」配信開始! Muteレーベルより2月全世界発売!
—January.16.2023 23:29:33
“Phewの洗練されたフレージングと躍動感に満ちたヴォーカルが、アルバム全体を牽引している” ━━ Uncut
最新アルバム『New Decade』(2021年)は、英有力音楽誌『The Wire』の表紙を飾るなど、世界的に高い評価を集めているPhewは、彼女の伝説のソロ・アルバム『Our Likeness』のオープニング・トラック「The Last Song」の配信を公開した。『Our Likeness』は、ヤキ・リーベツァイト(CAN)、クリスロ・ハース(D.A.F. 等)、アレクサンダー・ハッケ(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)、トーマス・スターン(クライム・アンド・ザ・シティー・ソリューション)といった豪華なアーティストが参加し、クラフトワーク、NEU!、D.A.F.、クラスター&イーノ等、数々の名盤を生み出した伝説のスタジオ、コニー・プランク・スタジオにて制作された。
アルバムは、Muteレーベルより2月17日に全世界発売される。
『Our Likeness』は、ケルンにある伝説のコニー・プランクのスタジオ(クラフトワーク、Neu!、D.A.F.、クラスター&イーノetc)に10年以上ぶりに戻ったPhewに、クリスロ・ハース(D.A.F. etc)がコラボレーションを申し入れたものだ。1981年にコニー・プランクがPhewのソロ・デビュー・アルバムのエンジニアリングを担当した際に、Phewと短い期間会ったことがあるクリスロ・ハースは、アレキサンダー・ハッケ(ギター/アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)、トーマス・スターン(ベース/クライム・アンド・ザ・シティー・ソリューション)を参加させるよう手配した。CANのドラマー、ヤキ・リーベツァイトもPhewと再会し、この新しい世代のドイツの実験音楽家たちとコラボレートしたこのアルバムは、2023年2月17日にリイシューされる。
Phewは、日本のポストパンクグループ、アーント・サリーのボーカリストとして注目を集め、その後、坂本龍一とソロ・シングルを発売している。CANのヤキ・リーベツァイトとホルガー・シューカイと共に録音し、コニー・プランクがエンジニアを務めた1981年のセルフタイトル・アルバムに続き、1987年には2ndソロ・アルバム『View』を発表している。
クリスロ・ハース(D.A.F. / Liaisons Dangereuses / Der Plan)は、本作の制作のために、PhewとMuteレーベルの創始者ダニエル・ミラーを引き合わせた。Phewは当時を振り返りながら次のようにコメントをしている。「1981年にコニーズ・スタジオでレコーディングしていたとき、若いドイツ人男性が訪ねてきて、しばらくスタジオに静かに座り、そして何も言わずに帰っていきました。彼の礼儀正しさは長く記憶に残り、今でも思い出すことができます。彼がD.A.F.のクリスロ・ハースであることを知ったのは、彼が来日したときでした。1980年代の終わりに彼が東京にやってきて、一緒に何かを作ろうということになり、数ヵ月後にコニーズ・スタジオでレコーディングをすることになりました。クリスロは参加したミュージシャン、アレックス・ハッケ、ヤキ・リーベツァイト、トーマス・スターンに連絡を取り、Muteにこのプロジェクトのことを伝え、『Our Likeness』がリリースされたのです。もし、クリスロがまだこの世にいたら、どんな音楽を作っていただろうかとよく考えます。それから24年後、ポーランドのフェスティバルでアレックス・ハッケと再会し、そこでhackedepicciottoと一緒に演奏することになったのです。そして今、私はDanielle de Picciottoと一緒に仕事をしています。まだまだこれからです!」
『New World』(2015年)から、最近では2021年の『New Decade』(Mute)、多数の完売カセット作、コンピレーション『Vertigo KO』(Disciples、2020年)、『Vertical Jamming』(Disciples vinyl edition、2022年)といったアルバムに収録されている彼女の最新フェーズでは、Phewの芸術的な声が一段と新しいかたちに凝縮され発信されている。
アーティスト:Phew (Phew)
タイトル:アワ・ライクネス (Our Likeness)
発売日:2023年2月17日(金)
CD/ 品番:TRCP-303 / JAN: 4571260592209
定価:2,400円(税抜)/ 紙ジャケット仕様 / 解説付
Tracklist
1. The Last Song
2. Our Likeness
3. Being
4. Like Water And Water
5. Glitter Of Night
6. Spring
7. Smell
8. Depth Of The Forehead
9. Our Element
10. Expression
11. Ocean
参加アーティスト:Phew (ボーカル)、ヤキ・リーベツァイト(ドラム, パーカッション)、クリスロ・ハース(キーボード)、アレクサンダー・ハッケ(ギター) 、トーマス・スターン (ベース)
アートワークコンセプト:アレクサンダー・ハッケ
◉最新作『New Decade』(2021年)に関して
作品概要はこちら。
海外プレス評
「エレクトロニック・ミュージックの中を神出鬼没に動き回り、そこで彼女が仕掛けた波動には、超越的なリズムとメッセージがある」- The Wire
「静かな呟きから陶酔の叫びまで」 – ELECTRONIC SOUND
◉ショート・プロフィール
伝説のアート・パンク・バンド、アーント・サリーの創設メンバーであり、1979年解散後はソロとして活動を続け、1980年に坂本龍一とのコラボレーション・シングルをリリース、1981年には、コニー・プランク、CANのホルガー・シューカイとヤキ・リーペツァイトと制作した1stソロ・アルバム『Phew』を発売。1992年、MUTEレーベルより発売された3rdアルバム『Our Likeness』は、再びコニー・プランクのスタジオにて、CANのヤキ・リーベツァイト、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのアレクサンダー・ハッケ、そしてDAFのクリスロ・ハースと制作された。2010年代に入り、声と電子音楽を組み合わせた作品を次々に発売し、エレクトロニック・アーティストとしても世界的評価を高めた。ピッチフォークは「日本のアンダーグラウンド・レジェンド」と評している。また、アナ・ダ・シルヴァ(レインコーツ)、山本精一(ex.ボアダムス)等とのコラボレーション作品も発売。2021年、最新ソロ・アルバム『ニュー・ディケイド』はTraffic/Muteより世界発売。2023年2月、伝説のソロ・アルバム『Our Likeness』(1992年)がTraffic/Muteよりリイシューされる。
https://linktr.ee/PhewPhew
https://linktr.ee/Traffic_Label
www.mute.com
Phew、年末ele-king号の表紙に!