ライバッハ、奇跡の北朝鮮ライヴから着想を得た新作を11/23に発売! MVを公開!
—November.20.2018 00:06:34
Amazon Apple Music/iTunes Spotify Tower Records HMV
「丘は生きている、音楽の調とともに 1000年も歌い継がれた歌とともに」
*名曲「サウンド・オブ・ミュージック」(作詞: オスカー・ハマースタイン2世 / 作曲: リチャード・ロジャース)の一節より
ライバッハは、ニュー・アルバム『サウンド・オブ・ミュージック』を11月23日に発売する。
『サウンド・オブ・ミュージック』のアイデアは、ライバッハが当時物議を醸した2015年に行ったあの北朝鮮でのライヴ・パフォーマンスから着想を得て制作されたものだ。平壌でのコンサートでは、1965年に公開されたある映画のサウンドトラックから数曲が披露されたのだが、ライバッハが演奏を決めたその映画とは、主に北朝鮮の学校において英語の授業で使用され、北朝鮮国民によく知られた名画『サウンド・オブ・ミュージック』であった。ライバッハにボリス・ベンコ(サイレンス)とマリーナ・メルテッセンがボーカルに加わり、ライバッハ流の「マイ・フェイヴァリット・シングス」や「エーデルワイス」「ドレミの歌」や「マリア」(=今回は「マリア/コリア」(歌詞「“How do you solve a problem like Maria / Korea?」)が今回アルバムに収録されている。
今作の大半がこの映画からの楽曲で占められるなか、伝統的な朝鮮民謡で非公式ではあるが南北朝鮮共通の国歌と称されている「アリラン」が彼らの解釈で演奏・録音され今回収録されている(そして今年、シンガポールで行われたドナルド・トランプ米国大統領とキム・ジョンウン北朝鮮最高指導者の会談の最中にこの楽曲が発表された)。他には、平壌にあるクン・ソン音楽学校の学生達が朝鮮の琴、カヤグム(伽耶琴)を演奏したオリジナル楽曲や朝鮮人民共和国議会文化交流担当のリュウ氏によるこのバンドへの歓迎スピーチなども収録されている。
またライバッハが北朝鮮で奇跡のコンサートを行うまでの悪戦苦闘の1週間を追ったドキュメンタリー映画『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』は、全国順次公開中だ。彼らが所属するMUTEレーベルの創始者ダニエル・ミラーも北朝鮮ツアーに同行し映画に出演している。
「ユーモラスで異形、示唆に富みながら時折現実を超えた社会主義の世界へどっぷりと入り込んでいく」— MOJO
映画公式HP http://kitachousen-rock.espace-sarou.com/
今作はスロヴェニアの首都であるリュブリャナと平壌で制作され、サイレンス(プリモシュ・フラドニックとボリス・ベンコによるデュオ)との2006年のアルバム「Volk」以来となる素晴らしいコラボレーションもこのアルバムの聴きどころの一つである。
◼︎商品概要
アーティスト:ライバッハ (Laibach)
タイトル: サウンド・オブ・ミュージック (The Sound of Music)
発売日:2018年11月23日(金)
品番:TRCI-66/ 定価:2,300円(税抜)/ JAN: 4571260588264
解説:村尾泰郎
*輸入国内盤仕様
Tracklist
1. The Sound of Music
2. Climb Ev’ry Mountain
3. Do-Re-Mi
4. Edelweiss
5. Favorite Things
6. Lonely Goatherd
7. Sixteen Going On Seventeen
8. So Long, Farewell
9. Maria / Korea
10. Arirang
11. The Sound of Gayageum
12. Welcome Speech
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今から35年以上前、当時ユーゴスラビアの工業の町トルボヴリェで結成して以来、ライバッハは今でも中央や東ヨーロッパ旧社会主義国出身としては、世界的に最も評価の高いバンドである。ユーゴスラビア建国の父チトーが亡くなったその年に結成され、ユーゴスラビアが自己崩壊へと舵を切るのと時を同じくしてその名を知られるようになる。ライバッハは聴くものを考えさせ、ダンスさせ、行動を呼びかける。
K Á R Y Y N
i’m so tired…(Stripped – Live in LA)